『弟の夫』漫画家・田亀源五郎「イギリス上陸と同性愛を語る!」大英博物館に展示された複製原画が手に入る!? (5/8ページ)
先生自ら『僕らの色彩』について語っています】
現在、月刊アクションにて連載中の『僕らの色彩』
――さて、今度は新作の『僕らの色彩』についてお聞きしたいんですが、今作に込められたメッセージとはどんなものなのでしょうか?
(『僕らの色彩』とは:周りにゲイであることを秘密にしている男子高校生と、彼を取り巻く人々が織りなす青春ドラマを描いた作品)
「日本のマンガに見られるゲイ表現というのは、ボーイズラブに代表されるように、ほとんどがロマンスやセクシャルなファンタジーを描いたものです。私もそれはそれで読者として楽しく読んでいるんですが、ただ、そればっかりに偏ってるのが不満だったんですね。
そこで『弟の夫』では、ロマンスではないカタチでゲイについて描き、ヘテロ(異性愛)読者向けに描いてみたいな、という思いがありました。
そこで今回の『僕らの色彩』では、『弟の夫』ほど明確にヘテロ読者を意識することなく、ゲイの少年を主人公にして、読者に共感していただいたり、巻き込んでいけたら面白いな、という考えで執筆し始めました。