ある「地下アイドル」の告白(3)ファンとの距離が近いフリーアイドル (2/3ページ)
しかも、10人がまとまって活動するのではなく、選抜組というコアメンバー5人を中心に回すという中途半端な形。最終的に自分を含めた5人がクビを切られた。しかも明確な説明がなかった。
「何がひどいかって、言ってたことと実際がぜんぜん違ったんです。事前の話だと、『ダンスやボイトレのレッスンはしっかりやります。仕事の査定も全面的にしてきちんとお支払いすべきはお支払いして、メディアにも出れます』との触れ込みでしたが、何一つ実行されませんでした。『デビューは〇〇(某有名ライブ会場)でお披露目をしましょう』という話だったのが、現実には渋谷の少し大きめのライブハウスでしたし」
話が変わることは業界としてあることなので仕方がないので、そうなったこと自体に文句があるわけではなく、何の理由も説明されないままそうなってしまうことがどうしても許せなかったという。
「説明を求めるといつも半ギレなんです。理由もないまま働かされていて、ロボットそのものでした。運営する側の事務所とアイドルって一緒に頑張っていくものと思っていたんです。じゃないと上手くいくはずがないですから。でも、上(運営側)が降りてきてくれないのが理解できません。一緒にやろうって気持がない? それなら私たちは最初から必要じゃないってことになります。『必要とされていない。大事にされていない』と感じていました」
ゴールデンウィーク明けの5月某日、都内の有名公園ではライカさんの撮影会が行われていた。事務所をクビになって後に会社を辞めたマネージャーが声をかけてくれて、フリーでのアイドル活動を継続することにしたからだ。
この日集まったのは、ライカさんを推しメンとしていた男性ファン5人。中にはこの日のために15万円する一眼レフを購入したというファンもいた。一晩かけて車を運転して駆けつけたという人もいた。
ファンの男性に話を聞くと、
「応援したいという気持ちに特に変わりはありません。こんなこと言うとアレですけど、より身近に接することができて、むしろ良かったとも思っています」
撮影会終了後、ライカさんに今後について聞いた。
「正直、迷っています。