ある「地下アイドル」の告白(3)ファンとの距離が近いフリーアイドル (1/3ページ)

Asagei Biz

地下アイドル
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 父親が舞台関係、母親が音楽関係の仕事をしていて、その縁で結婚したという芸能一家に生まれたライカさんにとって芸能界は幼い頃から身近な世界だった。中学2年で世間ではAKBが華々しく活躍していた時、クラスでいじめられていたライカさんになぜか、「AKBのオーディションを受けるらしい」という噂が立ち、それを口実にまたいじめられた。そこで、「いじめっ子たちを見返してやろう」と決意し、漠然と抱いていた芸能界への憧れを実現すべく、オーディションを探しては受けまくり、「コンテストへの応募の方が良いのでは」という意見を聞けば、コンテストを探しまくった。

 そんな中、ある有名事務所のオーディションに合格。だが、養成所の入学金が120万~180万円、レッスン料が月3万円もかかるという話を聞いて止めた。次に声をかけてくれた事務所は、通常は80万~90万円かかるが、特待生のような形で60万円にする、「しかも仕事をしながら分割で払ってくれれば。是非ウチでやらせてほしい」という熱心な勧誘にほだされる形で所属することにした。

 養成所と事務所の仕事を両立していく話だったが、肝心の仕事はほとんどなかった。自分から出向いて仕事をもらえるよう努めたが、マネージャーに信頼できる人がおらず、「枕営業をしろ」とまで言われる始末。それでも1年間の養成所の卒業を迎えようというタイミングで、ライカさんに「アイドルをやってみないか」という話が来た。そこでアイドル活動的な仕事もやり始めたのだが、アイドルとしての契約をしていなかったので、仕事をしてもギャラが下りて来なかった。それで事務所とモメて辞めた。

 その後、さまざまなオーディションを受ける中で決まったのが、アイドルユニットのメンバーだった。2期目のメンバー募集ということで、形としてはすでにあるという話だった。以前の担当者がこの会社に移籍していて、「ここはしっかりしているから。演技もやっていいし」という触れ込みだった。

「ところが入ってみたら一番ひどかった。ひどいところから来てひどいと思ったから世間的にもひどい方のはず」

 30人のユニットが、会社の方針が変わるごとにメンバーのクビが切られ、10人に減っていた。

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