「銃」と「ナイフ」はどちらが強いのか (2/3ページ)

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一方、銃側が警察官とするなら、発砲の法的正当性の判断や相手の使用武器の確認などのプロセスを経る必要があり、反応がもっと遅くなるかもしれない。

その他にも、以下のような要素を考慮する必要がある。逆に言えば、攻撃者/防御者が確実を期そうとする場合、以下の要素をコントロールする必要がある。

・距離
・2者間の障害物の有無
・武器の種類
・武器を既に手に持っているかどうか
・攻撃側か防御側か……タイミングの主導権を持っているかどうか
・双方の練度
例えば2者の間に車やテーブルといった障害物を挟み、一方的な射撃を行えれば銃のほうが強い。これに対して相手に察知されず十分に近づければ、ナイフ側は武器を抜かせずに無力化できる。いずれが勝つかは以上の要素の組み合わせによる。

よく言われる「刃物を持った相手とは21フィート離れて対処すべし」という「21フィートルール」は、上記のうち「距離」をコントロールして安全を確保するというものであるが、発案者のデニス・テューラー氏自身が「不完全なコンセプト」であるとしている。21フィートルールはあくまで「発砲が正当化される距離はどれほどか」を示すもので、実際は総合的な環境を考慮する必要があるとインタビューで述べている。

21-Foot Principle Clarified by Dennis Tueller and Ken Wallentine - YouTube

距離を変化させながら銃vsナイフの戦闘を比較検討する動画。距離の長短は一つの目安に過ぎないことが分かる。

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