入江の闇営業:ロマン優光連載137 (2/5ページ)

ブッチNEWS


 あの面子が余興に来ても楽しくないのではという疑問もあります。それは人の好みは色々ですし、面白かろうが面白くなかろうが、みんな地上波に出てたり、出ていたことがある有名芸能人には間違いありません。そういう有名人を呼びつけることができるということは、主催者の虚栄心を満足させるだけのことはあったのではないかと思います。金ができた後に求めるのは名誉なわけです。裏稼業で金を稼いだ人が芸能人に近づくのは、利用して儲けようというのもありますが、そういう華やかな場にいる自分に喜びを感じるのはあるのでしょう。今回も出席者に自分のすごいところを見せていい気分になれたということでは。
 吉本興業という会社に属している大物芸人の中にはヤクザとの付き合いがあったことを公言している人が過去に何人かいます。それなのに入江さんを切るのはなんだか矛盾しているという声もあります。
 もともと芸能の世界は興行という面でヤクザと密接な関わりがあったのですが、興行からテレビに主軸が移り、スポンサーの企業に対して気配りが必要となり、特に暴対法以降はそういう関係を断つ方向に進んでいったという経由があります。まあ、その隙間に入り込んできたのが指定暴力団ではない半グレという人たちなのですが。 詐欺グループを入江に紹介した広告代理店が一番ヤバい?

 それはさておき、吉本の大物芸人がヤクザと関わりがあったりするのは過去の会社ぐるみでヤクザにお世話になっていた時代の名残りです。会社ぐるみの付き合いなのですから、そういった芸人さんは会社の暗部についても深く知っているでしょうし、安易に首を切れないのではないでしょうか? そういった人たちは現在は大阪ローカルの活動がメインで、全国区のテレビに出ることはあまりありません。世間の目に触れることは少なく、一般的には知名度も少ないので、わざわざ事を荒立てて話題になるのもめんどくさいし、相手のヤクザの方も現役バリバリというわけではありませんよね。昔の出来事として、できるだけひっそりとしておいていただいた方がいいですもんね。吉田豪さんにインタビューされる危険性は残りますが。
 そういった大物芸人と比べると入江さんの場合は状況が全然違いますよね。コンプライアンスに厳しくなった以降の近過去に起きた出来事なのもそうです。

「入江の闇営業:ロマン優光連載137」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る