自然に起きる500倍という速さで植物の絶滅が進んでいることが世界最大規模の調査で判明(英研究) (3/3ページ)
彼が指摘するのは、”機能上は絶滅”している種だ。つまり、もはや植物園の中にしか存在しなかったり、野生で今後も生き延びるには個体数が少なくなり過ぎてしまった植物があるということだ。
完全にこの世から消えてしまったわけではないからといって、そうした種がまともな状態にあるとはとても言えないだろう。

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・絶滅種特定の難しさ
なお、ある植物が絶滅したかどうか断定するのは案外難しい。自然の風景は比較的短期間でがらりと変化するために、種の絶滅が確かなことなのかどうかは、広範な追跡調査を行わなければ判断しづらい、とデ・ボス氏は説明する。
だが、絶滅してしまったと考えられている植物種の捜索を目的とした、包括的な調査を行える資金や時間を持つ研究者はほとんどいないのが現状だ。
デ・ボス氏も似たような経験をしたことがあるそうだ――ただし、反対の意味においてだ。
彼は、ある文献に紹介されていた黄色い花を咲かせるベゴニアのDNAを調査するために、カメルーンに赴いたことがある。しかし、その数十年前の研究で紹介されていた地域を訪れてみると、まるで違う風景が広がっていた。
References:nature / upiなど/ written by hiroching / edited by parumo