チェルノブイリで生まれた子犬たちを保護し、飼い主探しに尽力するアメリカのボランティア団体の活動 (1/4ページ)

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チェルノブイリで生まれた子犬たちを保護し、飼い主探しに尽力するアメリカのボランティア団体の活動
チェルノブイリで生まれた子犬たちを保護し、飼い主探しに尽力するアメリカのボランティア団体の活動


 アメリカのケーブルテレビ局HBOで先月公開されたドキュメンタリー番組『チェルノブイリ「Chernobyl」』は、ウクライナのチェルノブイリで起こった史上最悪とされる原発事故の裏側を報道したもので、大きな反響を呼んだのは前回伝えたとおりだ(関連記事)。

 事故後立ち入り禁止区域となった場所は、これまで厳戒態勢が敷かれていたことから、豊かな生態系が育まれ、野生動物たちの生活の場となっている。

 そのチェルノブイリで生まれ育った子犬たちの保護と里親探しに尽力しているボランティアの保護団体があるという。今回はその活動について見ていこう。
・チェルノブイリに取り残された犬たち

 シリーズ化されて以来、高評価を得続けているHBOのドキュメンタリー番組『Chernobyl』の第4話は、動物愛好家らの心を激しく揺さぶるものだった。

 第4話のストーリーは、家族が置き去りにしていったペットの犬たちを処分するため、ソビエト兵士チームが放射線を浴びたプリピャチ市にやって来る姿を描いたものだ。

 この処置は人間への汚染を防ぐためのに行われたものだが、あまり知られていない悲劇のひとつとされる事実なのだ。

 多くの犬たちが処分されたが、生き残った犬もいた。彼らは今も、1000平方マイルの立ち入り禁止区域で繁殖を繰り返しながら生存し続けている。中には、野生オオカミと交配した犬もいるという。

 チェルノブイリの犬に触れることは原則禁止されている。放射能汚染の危険性があるかもしれないので、地域を訪れる人には動物たちを撫でたりしないよう警告がなされているそうだ。

 だが、悲劇から30年経った今、このような状況にある犬たちを救助・保護しようと奔走する人々がいる。
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