近頃、頭痛・めまい・倦怠感・うつ症状に悩む人は要注意! 梅雨特有の「気象病」、対処法はあるのか? (1/2ページ)
気象庁によると、西日本(九州北部・四国・中国・近畿)の梅雨入りが遅れている。昨年の梅雨入りは6月5日ごろだったので2週間以上も遅れていることになる(6月21日現在)。梅雨時期になると、頭が痛くなる、古傷が痛む、気分が落ち込む、めまいがひどいといった症状に困ったことはないだろうか。気象や天気の変化、気圧の変動で発症し、症状が悪化する病気は「気象病」や「天気病」と呼ばれる。
2013年に発表された『日本神経学会・日本頭痛学会』の「慢性頭痛の診療ガイドライン」によると、日本人の1割が頭痛に悩んでいるといわれるが、そのうち約半数が、天候が誘因になると感じているという。不安定な天候を誘因とする頭痛は「気象病」の代表格であり、そのほか天候に左右される症状としてはめまい、耳鳴り、倦怠感、うつなど多岐にわたる。
気象病は、不安定な天候による気圧の低下を耳が感知し、自律神経に影響を及ぼすことで起きるのではないかと考えられている。気圧の変動で慢性的に痛みを感じることで脳に強いストレスがかかり、不安やうつなどの精神症状が現れ、さらに痛みが増してしまうという悪循環が起きてしまうのだ。
気象病が起きないようにするには、まず自律神経のバランスを整えることが重要だ。適度な運動やちょうどいい睡眠、規則正しい食生活が自律神経のバランスを整える。「内閣」という手首にあるツボも自律神経の乱れに効くので試すといいだろう。
この時期暑くなってくるが、エアコンも考えものだ。エアコンの効いた室内は快適に過ごせる代わりに自律神経の働きを弱めることにつながる。汗をかくぐらいの運動をしたり、湯船にゆっくり入ったりなど意識して汗をかくことで自律神経の働きを維持することができる。
頭痛の症状が強い人は赤ワインやチーズ、チョコレート、ナッツなどが症状の誘因になることが知られている。食べすぎには注意したい。
気象病の人には内耳の血流が悪い傾向があることが最近の医学研究で分かってきた。内耳の血流を改善する「めまい薬」を内服することで痛みの改善に役立ったり、水分の循環を良くする作用がある「五苓散(ごれいさん)」といった漢方薬、日常的に首や耳周辺の血流を良くするストレッチを行うことで気象病の症状を和らげることができる。