腸内細菌が薬を食べてしまう。薬効成分が腸内細菌により台無しにされることがあるという研究結果(米研究) (2/5ページ)

Arek Socha / Pixabay
・パーキンソン病の薬「レボドパ」が効かない理由
研究著者のマイニ・レクダル氏らが取り上げたのは、パーキンソン病の薬である「レボドパ」だ。
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質ドーパミンを作り出す神経細胞を攻撃し、そのせいで体が震えたり、筋肉が硬直したりしてしまう病気だ。そこでレボドパは脳にドーパミンを送り届け、症状を緩和しようとする。
ところがレボドパが1960年代に販売されて以来、薬がお腹の中の酵素によって分解されてしまい、脳までほとんど届かないことが知られていた。なにしろ、きちんと脳まで届くのは薬のたったの1~5パーセントでしかないのだ。
そこで「カルビドパ」というレボドパの分解を防ぐ薬と一緒に服用することで、どうにか治療効果を得るというのが現状だった。
・体内で分解されることの副作用
しかし、薬を分解してしまう代謝についてはまだまだわかっていないことが多く、しかも個人差がある。そして、これがとても厄介なのだ。