どんな大河も一滴の水から。多摩川138キロの源流「水干」の最初の一滴を求めて (2/3ページ)

Japaaan

滴り落ちてしみ込んだ水が溜まると、この位置から60メートルばかり下方で湧き水となって地表を流れ、長い旅の始まりとなります。

東京都にいる5人に1人が、この一滴によって生命をつないでいると思うと、その大切さが改めて実感できます。

一世紀にわたる森林再生計画

しかし、この豊かな水源も最初からあった訳ではないようです。

時は明治時代末期、東京府(現:東京都)が多摩川の水源確保・水量安定化を目的として上流域の山林を買い入れました。

当時の山野は江戸末期から明治時代にかけて行われた焼き畑農業による山火事や、燃料として薪の乱伐によって荒れ果てていたそうです。

山崩れの原因と対策。遊歩道の案内板より。

大きな木や林に乏しいため保水能力が低く、大雨が降ると山崩れを起こして多摩川はしばしば氾濫し、少し雨が降らなければすぐに干上がって深刻な水不足に見舞われました。

これでは都民の生活が豊かにならない。そう考えた当局は、すっかり砂漠化してしまった山々に植樹を行い、およそ一世紀の歳月をかけて豊かな森を取り戻したのでした。

山梨県内だが、東京都水道局も管理している。

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