どんな大河も一滴の水から。多摩川138キロの源流「水干」の最初の一滴を求めて (3/3ページ)
まず、砂地ばかりで気温の低い土地でも育ってくれる針葉樹や、地表近くに広く根を張って地滑りを防いでくれる笹を植えてから、野生動物の餌となる実をならせる広葉樹をじっくりと育てる下ごしらえをするなど、自然の特性を活かした知恵と創意工夫が投入されたことが遊歩道の案内板に紹介されています。
こうした先人たちの努力が、今でも所々にむき出しとなっている砂地の地層に垣間見ることができます。
まとめ「水はありものなればとて、ただうがい捨てるべからず」
【意訳】たくさんあるから、と水を粗末にしてはいけない
※北条早雲「早雲寺殿廿一箇条」第四条 手水事
「水道をひねれば水が出る」そんなの当たり前に思うかも知れませんが、広い世界を見渡せば、水道が完備され、しかもその水が安全に飲めるという地域はごくわずかです。
暮らしを支える安全な水は、豊かな自然があってこそ。
そんな世界的に希有な「当たり前」を可能としているのは日本の約70%以上を占める山野の自然と豊かな生態系、それを守る人々の努力に他なりません。
長い歴史の中で日本人が培ってきた自然愛護と共生の精神を、次世代へと受け継いでいきたいものです。
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