香取慎吾が語る「アイドルの裏の素顔」 (2/4ページ)
――えっ、そんなふうにはまったく見えないです。多くの人がイメージする香取さんは、天真爛漫で、陽の雰囲気を全身にまとっている存在なんじゃないかと……。
香取:やっぱり人間だから、うまくいかないこととか、辛いこととか、苦しいこととかたくさん感じています。心を閉ざす瞬間も。
でも、基本僕の仕事は「アイドル」なんで。いつも笑顔でいないとダメじゃないですか。「アイドルです!」と言って、郁男みたいな表情をしていたら、そのアイドルはきっと売れないと思うんです(笑)。
だけど、表に出さない部分ではすごく郁男に共感する部分がありますね。
■彼を放っておけない。好きだから
――西田さんは、そんな郁男を愛してしまう亜弓という女性をどのように理解されていましたか? スクリーン越しでは、とても器が大きい女性のように見えました。
西田尚美さん(以下、西田):亜弓は彼を放っておけないんだと思います。多分、すごく好きだから。言葉ではきついことを言って、「いい加減にしなよ」って郁男にも自分自身にも感じているはずなんですけどね。
器が大きい、たくましいように見える亜弓も、本当は弱い人間なんです。郁男と一緒にいて、支え合っていないと生きていけない一面があるんです。
■「ドラマだけどドラマじゃない」リアルな瞬間
――2人の運命を変えてしまう、あの車中での喧嘩シーンを思い返すといかがですか? あのあと、亜弓は殺害されてしまうわけですが、緊迫感溢れる本当に印象的なシーンでした。
香取:うーん……、あのシーンを思い出すとつらいですね。
西田:そうですね……。
香取:あの瞬間に何か、何かひとつがちがっていたら、その先の未来もちがっていたはずなんです。でも、現実ってああいう歯車が狂った瞬間、起きるはずもない次の出来事に繋がっていくんだろうなと思うと、リアルすぎてもう……。すごく気持ち悪い感覚でした。
西田:そう、すごくリアルだった。台本に書いてあるセリフを読んではいるんですけど、あの場での芝居に表れるリアクションが妙に“生っぽく”って。