『乃木坂46』堀未央奈“エロい台詞”連発の青春映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』 (2/2ページ)
例えば、「ヤリマン」「インラン」「ヤる」「セックス」…などなど、さすがに濡れ場はないが、多くの〝キラキラ映画〟がわざと避けて来たこれらの〝禁句〟が飛び交うだけでも小気味よいし、ケータイにハダカ、なんてシーンもあって斬新だ。今日びヘナチョコな男性監督よりも、意志ある女性監督の方がエロスを避けて通らない傾向にあるが、この山戸監督も例外ではない。そういえば『溺れるナイフ』にも、ヒロインがレイプ未遂されるシーンがあったなあ。
「分かんない」が口癖だった平凡な女の子が、自我に目覚め〝特別な存在〟になっていくためには、これくらいの洗礼は不可欠、と言わんばかりの演出だ。そんな彼女の成長のプロセスを、結果的に男たちが支える、というのも納得がいく。そして、後味はかなり爽やか。これこそが〝真のキラキラ映画〟だ、と膝をたたいたほど。最近、私生活で人助けをして、すっかり〝いい人キャラ〟が定着した反町隆史が〝父親役〟として大人を代表している。オジサンが見ても少し心がときめくのだから、若い観客が見たらもっと心動かされるのでは?