武士が小細工を弄するな!鎌倉武士の鑑・畠山重忠の高潔なエピソードを紹介 (5/5ページ)
しかれども客意を勲功の賞に懸くるがために、阿黨を盛通になさば直(ぢき)に則宗を生虜(いけど)るの由、これを申さるべきか……」
※同条
責められた秀幹は顔を真っ赤にして何も言い返せず、これを聞いた御家人たちはますます感じ入ったそうです。
終わりにこんな具合で何事も公正無私な生き方を貫き通した重忠ですが、それを周囲に認めさせるだけの実力があって初めて通用したのは言うまでもありません。
「If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive.
If I couldn’t ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive.」
(強くなければ、生きていけない。優しくなければ生きる資格がない)byレイモンド・チャンドラー(小説家)

重忠を崇敬する人々によって建立された騎馬像。御嶽神社にて。
とかく弱肉強食な世界にあって、坂東武者・鎌倉武士の理想を追求し続けた重忠の生き方は、現代の私たちにも大切なヒントを与えてくれそうです。
※参考文献:
永原慶二 監修『新版 全譯 吾妻鏡』新人物往来社、平成二十三2011年11月29日
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