生理が月2回来るって異常? (4/6ページ)
たとえば、年齢を重ねて生理学的に妊娠を継続させなくてもいい年代(更年期以降)になってくると、「プロゲステロン」の働きが悪くなったり分泌量が減ったりして、生理周期が短くなることがあります。これを「黄体機能不全」といいますが、時に20〜30代でも起こることがあります。
ただ、20〜30代女性で生理周期が短くなる原因としてより疑わしいのは「無排卵性月経 」です。この場合は排卵がないまま生理(のように見える出血)が起きていることが考えられます。
さきほど紹介したように、生理というのは、妊娠に備えて整えられた子宮内膜が妊娠成立しなかった場合に不要になり、剥がれ落ちる現象です。上の「月経周期と女性ホルモン」の図を見るとわかるように、排卵前は「エストロゲン」、排卵後~生理前は「プロゲステロン」がメインで分泌されています。そして、「プロゲステロン」の低下がきっかけとなって生理が起こります。
「無排卵性月経」では「エストロゲン」は分泌されるのですが、排卵が起こらず「プロゲステロン」が分泌されません。この場合、「エストロゲン」の働きで子宮内膜は少しずつ厚くなり続けますが、排卵がなく「プロゲステロン」が分泌されないので、体はいつ生理を起こしていいかわからなくなります。
その結果、子宮内膜がある程度厚くなってしまい、維持できなくなることにより「破綻出血」といって、だらだらと不規則に 出血するような症状が起こるのです。普段より出血が少ない、出血がだらだらと続く。このような症状があったら、「無排卵性月経」の可能性があります。
――「無排卵性月経」や「黄体機能不全」になってしまう理由には、どのようなことが考えられますか?
高尾先生:生理周期って意外とナーバスで、ライフスタイルや環境の変化に影響されることが多いんです。2、3カ月前の出来事や状況が、今の生理に反映されていると考えて。たとえば、引っ越し、人事異動、体重の変化(大きな増減)などがなかったか、振り返ってみましょう。
というのも、女性ホルモンの分泌をコントロールしているのは、脳の視床下部というところ。