3500年前の失われた宮殿がダムの底から発掘される(イラク) (2/3ページ)

credit:University of Tubingen, eScience Center, and Kurdistan Archaeology Organization
・チグリス川ほとりの壮麗な建物
調査にあたったドイツ、テュービンゲン大学のバナ・プリーツ氏によれば、宮殿は、チグリス川からわずか20メートルのほとりに築かれた段丘の上に建てられていた。
かつては川を見下ろすように建ってたらしく、川の斜面には、泥レンガが敷き詰められて補強されていた。また北側に街が広がっていたようだ。
これまでのところ8つの部屋が部分的に発掘されており、中には2メートルを超える壁も見つかっている。いくつかの部屋の壁には漆喰が塗られ、そこに描かれていた壁画には、まだ赤と青の鮮やかな色彩が保たれていた。

宮殿の壁画片には、色のついたペンキの跡が残っている。
credit:University of Tubingen, eScience Center, and Kurdistan Archaeology Organization
宮殿のようなミタンニ王国の重要な建築物は、一般に色とりどりの壁画で装飾されていた可能性が高い。だが、それを現代まで伝えるものはほとんどなく、それだけにケムネ宮殿は「考古学上のセンセーション」とプリーツ氏から評されている。