3500年前の失われた宮殿がダムの底から発掘される(イラク) (3/3ページ)

credit:University of Tubingen, eScience Center, and Kurdistan Archaeology Organization
・古代都市Zakhiku
部屋からはミタンニのくさび形文字が刻まれた粘土板も10枚見つかった。ドイツ、ハイデルベルク大学の専門家がそれを解読した結果、この遺跡はおそらく古代都市のZakhikuだろうことがわかった。
Zakhikuの名は紀元前1800年頃の記録に登場する。このことから、Zakhikuは少なくとも400年はチグリス渓谷のほとりに存在したらしいことが推測できる。

credit:University of Tubingen, eScience Center, and Kurdistan Archaeology Organization
・再びダムの底へ
ミタンニ王国が滅亡すると、アッシリア王のアダド・ニラリ1世によってミタンニの首都タイデの住民は殺され、記録によると、地面には塩がまかれたという。
現在、かつての偉大な王国の痕跡はほとんど残っていない。タイデの正確な位置すらもよくわかっておらず、古代の中近東において最も研究が遅れている王国の1つだ。
ケムネ宮殿の発見が重要なのはそういうことだ。それはこの古代文明の姿を現代に復元する大切な手がかりなのだ。
だが、残念なことに、その後遺跡は再びダムの底に沈んでしまったそうだ。次にいつその姿を現すことになるのか、誰にもわからない。
References:uni-tuebingen/ written by hiroching / edited by parumo