だがちょっと待ってほしい。植物に意識があるという風潮に論文で反論する研究者(米研究) (2/4ページ)

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 このように特徴を書き連ねれば、なんだかほとんど動物と変わらないように思えてくる。電気信号を使った植物の機能を見れば、そこに意識があるかもしれないと考えたくなるのも無理はないだろう。

 だが、こうした観察結果は、感情的な言葉のせいでややこしいものとなる。あまり詩的ではない言葉を使ったとしても、こうした成長反応の測定値や植物ホルモンの変動を意味のあるものとして記述することは案外難しいものだ。

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Little Shop of Horrors (1986)

・神経細胞は動物にしかない

 厳密に言えば、刺激を処理し、反応を計算する神経細胞のネットワークを持つのは動物だけだ。そもそも植物に灰白質や末梢神経があるなどということは誰も言っていない。

 それなのに、植物細胞間で複雑な信号がやりとりされていることや、植物同士がコミュニケーションしているという発見のおかげで、どうにも動物と比較するという誘惑に駆られてしまうのだ。

 たとえば植物に「群れの知能」という単語を当てはめてみるとしよう。

 この考えによれば、植物の行動は個々の細胞や組織が協力し合うことで生じる。これは、コミュニケーションし、協力し合うことで問題を解決するミツバチの群れに類似しているとされる。

 しかし、このような例えには問題がある。

 まず、ミツバチはそれぞれが自由に動き回れるが、植物内部にある細胞にはそのような自由がない。また前者の場合、個々のメンバーには大きな遺伝的な多様性があり、これが生殖において重要な違いを作り出している。
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