「自分から辞めて」50歳以上を待ち受ける企業のホンネとは (2/3ページ)
しかし、私自身大きな組織にいたのでわかるのですが、年齢のいった人に若い人と同じ仕事をさせるというのは、なかなかやりにくいんですよ。まして若い人であればそれをやって成長するかもしれないけど、50代ともなるとそれは難しい。そういうわけで、50代以上には辞めてほしいと思う会社が増えている。
会社が成長している時期であれば、組織が大きくなりますから、まだこの層の社員を許容するゆとりがあったのですが、最近はそのゆとりがなくなってきているんです。
――50代以上ともなると、給料もある程度もらっているでしょうからね。高田:そうですね。大企業の管理職となると年収1000万以上はざらですし、部長となると2000万円を超える企業もありますが、特に役職定年になると年収に働きぶりが見合っていない人がたくさんいるんだと思います。
――高田さんはトヨタ自動車で部長まで昇進されましたが、役員手前というところで早期退職されています。これにはどのようないきさつがあったのでしょうか。高田:結果的に言えば、役員にはなれないとわかってから辞めたのですが、元々いつまでも会社に残って偉くなろうとはそこまで思っていなかったんです。「役員になるかも」と言われていた時は「もしなったらどうしよう」という気持ちもありました。
一般的には55歳くらいが役員にあがるかあがらないか、という年齢なのですが、もし役員になってしまったら65歳くらいまでは会社にいないといけません。1年か2年だけ役員を経験して辞めるというのは、これまで面倒を見てもらった上司や推薦してくれた方に対して義理を欠くことになってしまう。
だから、私の場合は役員になれなかったから辞めたというよりは、辞める年齢を自分で決めていたという方が正確です。55歳までには辞めようと。
――そして高田さんはトヨタ自動車を退職し、独立します。辞める時点で先のことをどの程度考えていましたか?高田:辞めようと思ったのは53歳の時で、当時は「転職ではなくて、独立してコンサルタントのようなことをしよう」くらいのことしか考えていませんでしたね。