ストーンヘンジは重い石を持ち運ぶためラード(豚の脂)を利用して建てられたという新説が登場(英研究) (2/3ページ)

カラパイア



陶器のかけらに、驚くほどたくさんの脂が残っていたことは、非常に興味深いことでした。なぜ、こんなにたくさんのラードが陶器に残っていたのか、さらに知りたくなりました。

現場から発掘されたおびただしいブタの骨から、これらのブタが鍋の中で料理するために解体されたのではなく、串焼きにされていることがわかったからです


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Karin Henseler from Pixabay


・巨石を運ぶ荷ぞりにラードが使用されたという仮説

 ストーンヘンジの巨石群は、人力で運ばれたことがわかっている。最近の実験から、石は高さ8メートル、重さ2トンもあり、20人で荷ぞりの上に石を乗せて、丸太の上の滑らせて運んだ可能性があることがわかった。

 ダーリントン・ウォールズの陶器は、有機物の残滓を調べるのにもっともよく研究されている遺物で、300以上のかけらは、イギリスで使われた溝のついた陶器の幅広い研究の一部として分析されている。最近では、シリトー博士が関わるストーンヘンジの食餌研究プロジェクトもそうだ。

 陶器の溝などに浸みこんだ脂の残滓(ざんし:残りカス)を分析するのは、さまざまな陶器がどの食べ物を入れるために使われたのかをつきとめるための通常のやり方だ。

 しかし、そこから得られた情報をどう解釈するかにもっと注意を払う必要があると、シリトー博士は主張する。
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