「結婚はコスパ悪い説」を男性が唱える理由 (2/4ページ)
それ以外では「金銭的に裕福」「家族扶養の責任がなく気楽」「広い友人関係を保ちやすい」が比較的多いようです。これらの傾向は1987年以降ほとんど変わっていません。
◇この調査からわかること
つまり、結婚とは「行動や生き方、金銭、友人関係などが束縛されてしまうリスクがある」と独身者たちは警戒しているのです。
以上、結婚・独身の利点を見ても、極めて普通の結果であり、特に目新しい発見はありません。
この調査の結果から多くの専門家が論を展開していますが、これだけを見て、「昨今の独身男女は、自己の自由を大事にしているから結婚しないのだ」と、乱暴に結論付けてはいけません。そうやって物事を単純化してしまうから大事なことを見落とすわけです。
分析にあたって大切な視点とはなんでしょうか?
この調査を男女別々に見てはいけないんです。見るべきは、男女の差分です。
■「結婚のメリット」には男女差がある
結婚とは男女でするものであり、お互いが考えるメリットが食いちがっているとするならば、それはマッチングを阻害する大きな要因となるわけです。
しかし、今までそうした視点でこの調査を分析した人は、私の知る限りいませんでした。
拙著『超ソロ社会』にも掲載し、話題になりましたが、男女の結婚利点の差分に着目すると、興味深い結果が見えてきます。
◇「結婚のメリット」の男女差
まず、結婚の利点の男女差分です。
女性は、「親や周囲の期待に応えられる」も多少伸びていますが、圧倒的に「経済的に余裕が持てる」項目が男性より高くなっています。
しかも、近年急激に伸びていることが見てとれます。「結婚とは経済的メリット」がもっとも大きいと考える独身女性が増えているということです。
一方、男性はどうでしょう? 「社会的信用や対等な関係が得られる」「生活上便利になる」などで女性より多い部分があるものの、ほぼ年々下降傾向です。