データの匿名化はウソだと欧州の研究者グループが解明 (5/6ページ)

AolNews

今の欧州のデータ保護の枠組みは、本当の意味で匿名のデータならば、利用や共有が自由にできることになっているだがそれに対して、その法律が強要している個人情報の処理や利用に関する規制上の要件は厳格だ。

この枠組みは、再特定の危険性については深く認識しており、匿名化データよりもむしろ仮名化データという分類を用いている(仮名化には個人データが多く残っていることが多く、同じ保護の下にある)。十分な要素を取り除いて個人の特定を確実にできなくしたデータセットのみが、GDPRの下では匿名と認められる。

ほんのわずかな属性データしかない場合でも再特定される危険性があることを明らかにしたことで、この研究は、いかなるデータセットも、真に間違いなく匿名であると認定することが極めて難しいことを強調している。

「この研究結果は、ひとつには、再特定には実害がないとする主張、もうひとつには、データセットの一部をサンプリングまたは分離することが説得力のある否定論拠になるという主張を退けるものとなりました」と研究者たちは断言している。

「この研究の結果、1つ目には、ほんの数件の属性データで、非常に不完全なデータセットからでも確実に個人を再特定できることが示され、ふたつめには、データセット、たとえばひとつの病院ネットワーク、またはひとつのオンラインサービスから一部のデータをサンプリングまたは分離すれば説得力のある拒否論拠になるという主張が否定され、そして最終的に、みっつめとして、たとえ母集団一意性が低かろうと(これは、十分に再特定できるデータを匿名と見なすことを正当化する論議だが)、それでも私たちのモデルを使えば、多くの個人が正確に再特定されてしまうリスクを負うことが示されました」。

彼らは、規制当局と議員たちに、データ再特定による危険性を認識し、プライバシーを保護した形でデータ処理が行えると彼らが言う有効な「プライバシー保護を強化するシステムとセキュリティー対策」のための法律面での注意を払うよう訴えることにしている。

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