女子アナが溺れた「背徳の不貞」30年史<皆様のNHK篇>「カツラ変装」を持ちネタにした有働由美子 (1/2ページ)
公共放送としての使命は、受信料に応える番組作りと、襟の正し方であるはず。ところが、そこは「不貞パラダイス」でもあった。
参院選の政見放送において、皮肉にも反対勢力の「NHKから国民を守る党」の辛辣な言葉が何度もNHKでオンエアされた。
「NHKの男女のアナウンサーが不倫路上カーセックスをしたのに、その事実を隠蔽しているからです」
NHK史上最大とも言われたスキャンダルは16年に発覚した。甲府局の女子アナHと、同僚の男性アナがカーセックスに興じているところを「FRIDAY」が報じたのだ。
「もともと2人の関係はアナウンス室では有名だったようです。局内からリークされたようですね」(丸山氏)
男性アナは別部署に異動し、女子アナは契約の身だったため、すぐに打ち切られている。
歴史を遡れば、「NHKニュースワイド」などのメインキャスターを歴任した故・池田裕子(享年49)が思い浮かぶ。池田は人妻の身でありながら、やはり既婚者のダンサーと同棲生活を始めた。今では一般的な「W不倫」という言葉の第1号であった。
池田はフリーとなり「桐生裕子」と名を改め、女優業にも進出。さらに不倫相手とダンス教室を開いたが、ほどなく閉店となる。
「その後のガン闘病も含め、波乱万丈の生き方でしたね。今でこそダンサーの地位も上がっているけど、80年代後半は海のものとも山のものともつかない肩書でしたから」(丸山氏)
厳密にはNHK在職中の不倫ではないが、最年少で「夜7時のニュース」のキャスターを務めた畑恵(57)も異彩を放った。退局後にパリ留学を経て、95年の参院選に立候補すると、みごとに初当選。石川氏が振り返る。
「衆議院議員の船田元氏と『政界の失楽園』と呼ばれるほど不倫関係が騒がれたね。お互い関係を否定していたけど、船田氏が長年連れ添った妻と99年3月に離婚すると、そのわずか2カ月後に畑恵と再婚したから驚いたよ。彼女はその後、船田一族の象徴である作新学院の理事長にも就任している」
いわゆる「玉の輿不倫」であろうか。