原辰徳“鬼”の巨人軍再建プランに“後継者”松井秀喜の名

日刊大衆

原辰徳“鬼”の巨人軍再建プランに“後継者”松井秀喜の名

 貯金17、2位とは9.5ゲーム差と、まさに「首位独走」態勢で後半戦に突入した巨人。今季から指揮を執る原辰徳監督(61)に、改めて注目が集まっている。

「吉川尚の故障離脱やエース・菅野の不振、期待外れの外国人など、多くのマイナス要素を抱えながら、この成績。“さすがは名将”としか言いようがない」(球界関係者)

 このように、低迷の続いていたチームをたった半年でリーグトップに押し上げた手腕に、称賛が多く寄せられているのだ。だが、当の本人には、まったく手綱を緩めるつもりはないようだ。

「原監督は、独走について聞かれるたび、“まだまだ残りゲームはたっぷりある。優勝できる保証はどこにもない”と口にする。第二次政権時の2006年、開幕当初に首位をひた走りながら、最後は約24ゲームも離されて4位に終わった経験が大きいようですね」(スポーツ紙記者)

 まさに、勝負への飽くなき執念といったところか。そんな原監督の厳しい姿勢は、采配にも色濃く表れているという。

「今季の原監督は、これまでの2回の政権時より、動きが激しいんです」こう語るのは、スポーツ紙の巨人担当記者だ。

「外国人だろうが、おかまいなしにファームに落としたのにはビックリしましたし、作戦面では丸、坂本の打席のときでも、盗塁やエンドランのサインを出すなど、特別扱いをしない。勝負にこだわっている印象ですね」(前同)

 原監督が慢心せず、“鬼”になる理由。それはもちろん巨人の再建、常勝軍団復活という至上命題があるからだ。

「確かに今季の優勝は大きな目標ですが、原監督の目指すところは、そこではない。今後、ずっと巨人が優勝争いを続けられるだけの基盤を作ろうとしているんです。早くも、来季に向けての動きは始まっているといいます」(球団関係者)

 今年、3度目の指揮を執るにあたり、原監督は球団から“全権監督”として迎えられている。選手はもちろん、スタッフの人事までもすべて司る立場となったのだ。

「原監督は、現在の戦力に満足していない。当然、さらなる補強も含め、チームの体制が大きく見直されることになる。そして、そこで原監督が大きなポイントとして挙げているのが、“松井秀喜”だというんです」(前同)

 なぜ原監督が、松井氏の名前を挙げているのか。カギとなるのは、今回の原第三次政権に、これまでの原政権とは違う点があるということだ。

「原監督は、就任時から“長くやるつもりはない”と語っていましたし、実際、契約も3年間。つまり“短期政権”なんです」(スポーツ紙デスク)

 原監督は今年で61歳。年齢のこともあり、3年をメドに巨人を立て直し、次の世代に道を譲るという考えなのだという。

「全権監督になったことも、当然“ポスト原”の人材育成までを視野に入れてのことでしょう」(前同)

 任期の間に、後継者を。そう考えれば、猶予はあと2年。大きな宿題を前に、残された時間はけっして長くない。そんな状況で、脚光を集めるのが“ヘッドコーチ”だ。今季の巨人コーチングスタッフの中で、このポストが空席のままなのだ。

「当初、原監督は前監督の高橋由伸をヘッドコーチに据えようとした。しかし、由伸はこれを固辞。結局、代わりの人物は置かず、そのままヘッド不在というスタッフ編成に踏み切っています」(スポーツ紙ベテラン記者)

■今のヘッドコーチが“次期監督候補”のポスト

 ヘッドコーチといえば、チームのナンバー2。これまでの原政権では、鹿取義隆氏や川相昌弘氏らが、この要職を務めていた。だが、現在の原監督は、補佐役としてのヘッドコーチは必要ないと考えているようだ。ある巨人関係者は、こう語る。

「現在のコーチ陣で、事実上のナンバー2といえば、吉村禎章打撃総合コーチ。彼をヘッドに格上げしてもよかったのに、そうしなかった。これには、大きな意味が二つ、隠されています」

 これはいったい、どういうことなのか。「まず一つめは、今のヘッドコーチが“次期監督候補”のポストだということです。最初に由伸を置こうとしたのも、自分の後任として、また由伸を監督に戻すため。まさしく、原監督に選ばれし者だけが座れる、“後継者”の椅子なんです」(巨人関係者)

 つまり、次に巨人のヘッドコーチを務める人物こそが、次期監督になるというわけだ。さらに続ける。

「もう一つは、ナンバー2である吉村コーチが“構想外”である時点で、今のコーチ陣の中に、後継者候補が一人もいないということです」(前同)

 ヘッドコーチから監督へ。かつては原監督自身も歩んだ、指導者への王道ルートだ。

「長嶋監督の下、コーチとして入閣した原さんはマンツーマンで、みっちりと帝王学を叩き込まれた。その経験は、のちの監督人生にとても大きかったようですね」(前出の番記者)

 そんな原監督が、着手した後継者選び。そこに浮上したのが“松井秀喜”の名前だった。

 7月29日発売の『週刊大衆』では続けて巨人を特集。原辰徳と、長嶋茂雄就任名誉監督が繰り広げる仁義なき闘いについて詳しく報じている。

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