「夏の選手権第100回大会」吉田輝星擁する金足農VS“強力打線”横浜の激闘 (1/2ページ)

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「夏の選手権第100回大会」吉田輝星擁する金足農VS“強力打線”横浜の激闘

 昨年開催された夏の選手権第100回記念大会は、史上初となる大阪桐蔭の2度目の春夏連覇達成で幕を閉じた。その偉業は確かに凄いものだが、最も光り輝いていたチームは金足農(秋田)だったのではないだろうか。

 同校が決勝戦に勝ち上がっていく中での名場面として語られるのが、準々決勝の近江(滋賀)戦での逆転サヨナラ2ランスクイズ。そして、快進撃の第一歩となった3回戦の強豪・横浜(神奈川)戦でのドラマチックな展開だ。

 この試合、ここまでの2試合計18イニングで27奪三振をマークした“みちのくの剛腕”吉田輝星(北海道日本ハム)が、主将の斎藤大輝を中心に2戦連続2ケタ安打で勝ち上がってきた“強力”横浜打線にどれだけ通用するか、が最大の注目だった。

 だが、金足農の吉田は立ち上がりにいきなり捕まってしまう。横浜の1番・山崎拳登にライト頭上を越す三塁打を許すと、続く2番・河原木皇太に一ゴロを許し、あっけなく1点を献上。さらに3番・斎藤、4番・万波中正(北海道日本ハム)に連打、5番・内海貴斗に四球を与えた満塁のピンチから7番・長南有航の打席でその初球がなんと暴投になってしまい、初回に2点を先制されてしまったのである。

 こうなると早い回に1点でも返しておきたい金足農。反撃は3回裏だった。2死から横浜のエース左腕・板川佳矢に対し、2番・佐々木大夢がライトの頭上を越える大飛球を放つと、これが三塁打となり、チャンス到来。すると3番・吉田が3ボール1ストライクからの5球目、132キロの直球をフルスイングすると、打球はバックスクリーン左に飛び込む同点2ランとなったのである。

 みずからのバットで同点に追いついたことで、吉田のピッチングのギアが上がり、4、5回の2イニングで3奪三振。試合は5回を終わって2‐2の同点と両校譲らずの展開となっていた。

 ところが、球数が100球に差し掛かったあたりから吉田のピッチングの雲行きが怪しくなってくる。6回表、四球をきっかけに2死二塁とされると9番・遠藤圭吾にライトへの適時二塁打を浴びて1点を与え、7回表には1死後に4番・万波、5番・内海に連打され一、三塁のピンチを招くと6番・角田康生に低めの直球を左前に運ばれ、さらに1点を追加されてしまったのだ。

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