前世の記憶がきっかけで?平安時代のやんごとなき姫君と冴えない衛士の駆け落ちエピソード【二】 (3/3ページ)

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そう言って何度も固辞する衛士でしたが、是が非でも武蔵国に行って、酒甕に浮かぶ瓢の眺めを一目見たいと聞かない姫宮さまに、とうとう根負けしてしまいました。

「……解りやした。そこまでご所望でしたら、どうにか姫宮さまを武蔵国へお連れ致しやしょう」

お付きの者がいたら大慌てで止めたでしょうが、そうした記述のないことから、恐らく姫宮さまは衛士と二人きりだったのでしょう。不用心ですね。

夜陰に乗じて京の都を脱出。

ともあれその夜、衛士は姫宮さまを背負って御所の塀をよじ登って脱出。一目散に武蔵国を目指して駆け出したのですが、果たして二人の行く末はいかが相成るのでしょうか。

【続く】

※参考文献:

辻真先・矢代まさこ『コミグラフィック日本の古典15 更科日記』暁教育図書、昭和五十八1983年9月1日 初版
藤岡忠美ら校注 訳『新編日本古典文学全集 和泉式部日記 紫式部日記 更級日記 讃岐典侍日記』小学館、平成六1994年9月20日 第一刷

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