成功者たちが頼る「運」という力 その正体とは…? (3/4ページ)
もしくは「応援されている」と言ってもいいかもしれない。
実際、松下幸之助は「経営の神様」と呼ばれていますが、それは神様に一番好かれたから。そして、神様が松下幸之助を通して国民の生活を豊かにしている。それが「三種の神器」と呼ばれるテレビ・冷蔵庫・洗濯機だと私は考えています。
■日本人は「受け入れる力」があるからこそ強い ――本書は神道だけでなく仏教や龍神などについても触れています。こうした様々な信仰を網羅的に取り上げているのはなぜですか?道幸:それは日本が神仏習合の国だからですね。お正月は神社に行きますが、葬式は寺院であげます。エネルギーの違いはあるけれど、日本ではそれらが混在しているのが特徴ですよね。さらに神道と仏教と道教が結びついて山岳信仰となり、修験道として信仰された。こうして信仰がブレンドされていくのが神仏習合です。
――なるほど。道幸:ただ少しネガティブな点もあって、それは日本人の無宗教感を生み出す土台になっているのではないかということです。信仰は一つに定めるべきだという意識が強いと、神仏習合をにわかには理解できません。海外で仕事をしていると宗教観を聞かれることがありますが、神仏習合や重層信仰を伝えるのは難しいでしょう。その意味でも本書を読んでほしいと思って書きました。
――すべてに神様がいるという感覚は日本人ならば生活意識の中に溶け込んでいますからね。さらにクリスマスも祝うなど、いろんな宗教の風習を取り込んでいる。道幸:重層信仰は特殊ですよね。ただ、それって日本人特有のアイデンティティなんですよ。どんなものでも受け入れて自分たちなりにアレンジできる強さを持っている。フィリピンはキリスト教国ですが、それ以前には土着の神を信仰していました。日本でも実は戦後、国家神道が解体され、信教の自由が保障された際に聖書が1000万冊配布されたと言われていますが、それでも神道も仏教も残ったわけです。
日本人は無宗教ではなく、どんなものも受け入れる「重層信仰」だと私は考えています。それが実は様々な技術を受け入れて改良を重ねていくという日本の強さを生み出す土台になっているように思うんですね。
――その強さというのが、日本のアイデンティティ。道幸:そうですね。