緑に光るサメのミステリーが解明される (4/5ページ)

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image credit:David Gruber / iScience

・サメの光ファイバー

 サメの皮膚は不思議な触り心地で、鼻先から尾びれまで撫でてみればとてもなめらかだが、逆方向に撫でてみればまるで紙やすりであるかのようにザラッとしている。

 その秘密は、歯にそっくりな見た目をしている「歯状突起」という0.2ミリほどの半透明のウロコだ。サメの体は全身がこれで覆われているが、特に脇腹とヒレには密集している。そして、それらはゴルフボールのくぼみのように機能して、水の抵抗を減らしてくれる。

 だが、それだけでなく、少なくともクサリトラザメの場合は、暗い色の歯状突起が光導波路として機能している。つまり光ファイバーのように機能して、体にそって蛍光シグナルを移動させているのだ。
 

・青-緑に特化したサメの目

 じつはサメの目にも、その特定の波長が見える。

 サメの目は単色レンズであって、青-緑に反応する視覚色素のみを持つ。それは光度の感度に優れたもので、光に乏しい環境でもスペクトルの端にある青や緑がよく見えている可能性が高い。

 主に青で支配された海の中で緑の蛍光色を放てば、いいコントラストになるだろう。

 グリューバー氏は2015年に、クサリトラザメとアメリカナヌカザメの視覚色素について調査したことがあるそうだ。そのとき、サメの目と同じような性能のカメラを持ち込んで、サメと一緒に泳ぎ、彼らが見ている世界を確かめてみた。
 

 想像してみてほしい。あなたが周りにいる人を見てみると、人間だけは蛍光色に輝いているのだ。サメが見ているのはそんな世界だ。
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