「チームの雰囲気がよくない」を打破する! マンガ『宇宙兄弟』に学ぶチームビルディング本 (2/3ページ)
チームの発達段階(4つのステージ)についての説明はここでは割愛するが、大きなポイントは、各ステージで成長のために大切なアプローチやメンバーとの関わり方を、わかりやすく3項目でまとめている点だ。
チームビルディングにまつわる組織論やタックマンモデルの概念は理解できていても、実際に取り組んでいくとなるとあまりに選択肢が多く、どこから手をつけていいのかわからなくなってしまうこともある。
逆に権限が限られている場合、人材確保の段階から見直すことは難しい。
だが本書に書かれている内容は、どれも役職や権限に関係なく「今いるメンバー」で実践できるものがほとんどだ。
たとえば、第1ステージでは、「目的を映像で伝える」「目標を数値で伝える」「指標と原則をつくる」の3つを必ずセットで行うことを提案している。
また、チームが第1ステージから第2ステージへと成長するために必要な「心理的安全性」を育むため、お互いのマインドセットを知っておくといった項目は、本を閉じたらすぐにでも取り組めるだろう。
一見シンプルに感じるかもしれないが、「なぜこれが大切なのか/どのような点に注意するとよいか」が丁寧に書かれているため、「まずこの3つから始めてみよう」という著者の提案は、読み手の心にすんなり届く。
「あれもこれも」ではなく、「まずはこの3つ」でいい――。
チームをなんとかしようと孤軍奮闘し、「マネジメント疲れ」に陥ってしまっているリーダーには、ある意味「目からウロコ」の内容だろうし、学び直しや原点に立ち返るきっかけにもなるかもしれない。
■「今いる仲間でうまくいく」ための、4つのリーダーのスタイルさらに、自分の強みを活かす「4つのリーダーのスタイル」では、読者が自分のタイプを知るための診断チャートも用意されている。
長尾氏が定義した「ファシリテーター型」「マエストロ型」「ティーチャー型」「コンサルタント型」の4つのスタイルごとに、それぞれの強みを活かしたリーダーシップやアプローチのポイントをまとめているのだが、『宇宙兄弟』に登場するキャラクターやエピソードが盛り込まれているので、その特徴が格段にイメージしやすい。