「チームの雰囲気がよくない」を打破する! マンガ『宇宙兄弟』に学ぶチームビルディング本 (1/3ページ)
自分はチームに恵まれていない。今の組織では、新しいことに挑戦できない――。
『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話』(学研プラス刊)は、こうした悩みに向き合いながらも、組織改革を強制するのではなく、仕事の仕組みやメンバーとの関わり方によって、チームが成長しやすい環境を生み出していくためのアプローチ法を説いている。
著者は、組織開発ファシリテーターとして多くの企業や組織のプロジェクトに参画する長尾彰氏。数々のチームビルディングの現場に携わってきた長尾氏だからこそ書ける本質的なテーマと、『宇宙兄弟』の多彩な魅力が詰まった本書をのぞいていこう。
■他社の成功事例を真似しても、チームは変わらないチームビルディングについて書かれた書籍と聞くと、高度な組織論や名立たる企業の実例に基づく成功法則などを思い浮かべるかもしれない。
もちろんこうした類も有益な情報に違いないが、知れば知るほど、目の前に存在する「現実のチーム」とのギャップを感じたり、「同じことを自分のチームでやってみたのに、なぜうまくいかないのか?」というジレンマに襲われたりしてしまう。
本書はそんな人にこそ開いてほしい一冊だ。
まず第1章で登場する「理想の組織や成功のルールなどない」「チームづくりを目的にしない」という著者の言葉に、いい意味で裏切られる。
これは「うまくいくチームは、仕事の仕組みから生まれる」という前提のもと、仕事の取り組み方そのものを見直すことで、チームが成長しやすい環境を整えていこうというものだ。
そのための「16の条件」や、トップダウンによる「チームビルディングありき」の姿勢が失敗に陥りやすい理由についても述べられている。
チームビルディングに興味のある人には聞き馴染みがあるであろう「タックマンモデル」も、本書では「チームの発達段階」を理解するためのフレームワークとして登場する。