薬物依存症の母親の授乳で乳児が死亡、保護観察処分となるも「故意では」と厳しい声 (1/3ページ)

リアルライブ

薬物依存症の母親の授乳で乳児が死亡、保護観察処分となるも「故意では」と厳しい声

 母親が体内に摂取したものが母乳の成分に影響することは、広く知られている。しかしとんでもないものを摂取したがために、母乳を飲んだ赤ちゃんが悲惨な目に遭うという事態があった。

 海外ニュースメディア「THE SUN」「MIRROR」は、ともに2019年5月9日、薬物依存症の母親の母乳が原因で、昨年4月に男児が急性薬物中毒で死亡した事件で、母親に過失致死罪で執行猶予付きの有罪判決が下ったと報じた。

 記事によると米ペンシルベニア州に住む31歳のサマンサ・ジョーンズは2018年4月2日、当時生後10週の息子に母乳を与えた。その後、息子は心停止となり、サマンサとその母親が急いで病院に運び込んだものの、間もなく死亡が確認されたそうだ。サマンサは薬物依存症で、司法解剖の結果、息子の死因は急性薬物中毒だったことが判明した。

 死亡した息子からは、メタドン、メタンフェタミン、アンフェタミンといった、覚せい剤や向精神薬などに含まれる薬物が多数検出されたという。サマンサは鎮痛剤依存のためメタドンを処方されており、妊娠中だけでなく息子が死亡した日にも飲んでいたことが明らかになった。

 サマンサの証言によると、サマンサは、息子が生まれから死亡する3日前までは、ずっと母乳で男児を育てていたという。しかし母乳では量が足りないと判断し、母乳をやめて粉ミルクに切り替えたそうだ。しかし事件当日はサマンサが母乳を与えてしまったことで、男児は母乳を通して混合薬物を過剰摂取し死亡したものとみられている。

 そして同年4月2日午前3時、息子が目を覚ましお腹を空かせて泣き始めたが、疲れていたサマンサは粉ミルクを準備するのが面倒で、やめていた母乳を与えたそうだ。そしてもう一度ベッドに戻ったサマンサが、数時間後に起きて息子を見ると、顔は青白く変色し、鼻から血の混じった粘液が出ていることに気付いたという。サマンサは自分の母親に助けを求め、救急に通報。息子は病院に搬送されたが死亡が確認された。

 サマンサは、裁判で、息子を誰よりも愛し、息子が何ものにも代えられない存在であったと強く訴え「一生この悲しみと暮らしていくことになる」と語ったそうだ。

「薬物依存症の母親の授乳で乳児が死亡、保護観察処分となるも「故意では」と厳しい声」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧