７月９日に８７歳で亡くなった、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏。多くのジャニーズアイドルから、その人柄について語られていたが、実際はいったいどんな人だったのか？　最後まで謎の多い存在だったジャニー氏だけに、巷ではこんな都市伝説もささやかれている。

　ジャニー氏は、野球のバッティングがうまい子をオーディションで採用していたという。そもそもジャニーズ事務所は、ジャニー氏が創設した少年野球チーム“ジャニーズ”が元となっている。そこに在籍していた４人をメンバーに、現在の芸能事務所を設立したという。

　実際に、野球に縁深い所属タレントも多い。元ＳＭＡＰの中居正広は、小学校６年生まで野球漬けの毎日だったという。今でも中居は、バラエティ番組などで野球好きを公言しており、その知識は野球解説者並みともいわれている。ＫｉｎＫｉ　Ｋｉｄｓの堂本光一も、小学生の頃はリトルリーグに入部していた。しかも、退部後は草野球チームにいたというから、野球好きは筋金入り。そして、ＫＡＴ-ＴＵＮの亀梨和也も中居同様、野球の経験と知識が豊富。亀梨は、現在も『Ｇｏｉｎｇ！Ｓｐｏｒｔｓ＆Ｎｅｗｓ』（日本テレビ系）にベースボールスペシャルサポーターとして出演している。

　ちなみに亀梨の「和也」という名前は、野球とは切っても切れないものだ。名前の由来は、大人気漫画『タッチ』の双子の主人公の一人、上杉和也からつけられている。亀梨は小学１年生から野球を始め、６年生のときには少年軟式野球世界大会へ出場。中学では硬式野球の名門、江戸川東リ卜ルシニアに入団し、高校１年生で即レギュラーになり、主力選手として活躍していた。

　舞台を中心に活躍している中山優馬は、「ジャニーズ野球大会」限定のオーディションで合格し、大会に出場した。その２年後事務所から連絡がきて、２日後には関ジャニ∞のバックダンサーとしてステージデビューした。これも、中山の野球の腕がジャニー氏の心を動かしたからかもしれない。

■ジャニーさんの友達はあの大物アーティスト⁉︎

　アメリカ出身のジャニー氏は、生涯を通じて世界に通じるエンターテインメントを作り上げようとしてきた。そんなジャニー氏は、マイケル・ジャクソンとも友達だったと噂されている。２０１６年８月２８日放送の『関ジャム完全燃ＳＨＯＷ』（テレビ朝日系）に、少年隊の東山紀之が出演した際、東山がジャニーさんとマイケルとの交流を明かしていた。それは、少年隊の振付師とマイケルの振付師は同じ人物だったこと。また、１９９５年に起きた阪神・淡路大震災のチャリティのため結成されたジャニーズのユニット、Ｊ-ＦＲＩＥＮＤＳのファーストシングル『Ｃｈｉｌｄｒｅｎ’ｓ　Ｈｏｌｉｄａｙ』は、マイケルが作詞作曲をしていること。さらに東山は「あるＪｒ.の子に聞いたら、“ジャニーさんの家にマイケルいたよ”って言ってた」と語り、出演者らを驚かせていた。東山は実際に見たわけではないため、「本当かどうか分からないけど」とつけくわえていたが、こうしたさまざまなエピソードには事欠かない。

　一方で、庶民的な一面もあったジャニー氏。服はプチプラ、ファストフードやファミレスを愛していたという話もある。また、ジャニー氏は、清掃員の姿でオーディションに現れ、バレないように候補者を見極めていたとも言われている。そんなジャニー氏の姿を想像すると、なんだか楽しくなってしまう。

　ジャニー氏亡き今、これらのエピソードは今後も“伝説”として語り継がれていくことだろう。