江戸時代すでに行われていた。意外にも「胴上げ」は日本の歴史ある習慣だった (2/2ページ)

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この習慣は江戸時代初期にはすでに行われていたそうです。

各地にある胴上げの行事

また、新潟県糸魚川市には、江戸時代初期から伝わる行事で、「裸胴上げ祭り」という祭りが毎年1月17日に同地の藤崎観音堂で行われています。そこではふんどし姿の男たちが、参拝者の中から厄年の男性を見つけ出して厄除けのために胴上げをします。

同じく新潟県南魚沼市には、毎年1月6日に「婿の胴上げ」という行事があり、前年に結婚した新郎が八坂神社の拝殿で胴上げされます。これは、戦国時代の武将、長尾政景(ながおまさかげ・1526~1564)が他の地域からこの土地へ来てくれた婿養子を祝い励まし、土地の繁栄を願って胴上げをしたのが始まりとされています。

これらも古くから伝えられてきた胴上げの系譜だと考えられます。

しかしこの胴上げ、冷静に考えてみるとものすごく危険な行為。胴上げされた人が落ちて、ケガをすることもあり、喜びが一転、悲劇になる、なんてことも考えられます。結婚披露宴などで酔っ払っているときはしないほうが無難。また、胴上げを何回するかはちゃんと全員であらかじめ決めてからやった方がよいようです。

参考

日本文化研究ブログ 「堂童子」『新纂浄土宗大事典』 「裸胴上げ祭り」『いといがわベース』 「婿の胴上げ」『にいがた観光ナビ』

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