いつの間にか味方が増える「巻き込み力」の源 (3/3ページ)
でも、そのリーダーはあきらめずに実現の道を探りました。そこからブレイクするアイデアを出しながら結果的に直営店舗を形にしたのですが、それが今ではファンケルの基幹事業になっています。これは実現したいという思いの強さが成功を生んだ例だといえます。
――「意味のイノベーション」についての個所が印象的でした。これは既存の物事を別の視点から見ることで、これまでになかった価値を生み出していくということですが、こうした視点を磨くためにどのような鍛錬が必要なのでしょうか。鵜川:やはり、自分の内なる疑問や感情の動きを無視しないことでしょうね。「これは何だろう」とか「これはおもしろそう」とか「これはちょっとつらいな」といったものを自分の中にとどめて、どうなったらより良くなるのか、どうして違和感や疑問を持ったのか問い続ける。これを続けることが物事を別の視点で眺めるトレーニングになります。
ただ、かならずしも自分だけの力でやる必要はありません。他社、他業界で「意味のイノベーション」に成功した事例があったら、それを自分たちの会社や自分の業界に置き換えて考えてみるのもトレーニングだと思います。
――最後になりますが、読者の方々にメッセージをお願いいたします。鵜川:この本をきっかけに、読んでくださった方がビジョナリーワーカーになってくれたらこれほど嬉しいことはありません。
新規事業をしたい人、自分でビジネスをやってみたい人など、何かやりたいことを形にしたいという思いが少しでもある人すべてに読んでいただきたいです。
それから「こうあってほしい」「もっとこうだったらいいのに」という思いやアイデアを持っていて、その価値を誰かと分かち合いたいんだけど、うまく伝えられないという人にとっても役立つと思うので、ぜひ手に取ってみていただきたいと思っています。
(新刊JP編集部)