いつの間にか味方が増える「巻き込み力」の源 (1/3ページ)
企画を立てれば周囲の人々を驚かせ、味方に巻き込む。
プレゼンテーションでは聴衆の心をわしづかみ。協力者が次々と現れる。
ビジネスシーンにはこういうすごい人が何人かいる。周囲を味方に引き込んで、自分のやりたいことをどんどん実現させてしまうタイプの人である。彼ら彼女らは特別な「カリスマ」であり、一握りの「天才」なのだろうか?
実はそうではない。『相手を巻き込む伝え方』(フォレスト出版刊)を読むと、こういう人々と「普通の人」の差は案外小さいのかもしれないと思えてくる。
では、人を巻き込む力の正体とは一体何なのか。この力がある人は、普通の人とどこがちがうのか。本書の著者、鵜川洋明さんにお話をうかがった。今回はその後編をお届けする。
■パワフルに人を巻き込む人が共通して持つ「思いの強さ」 ――たとえば、会社の中で新規事業を立ち上げたり、社内で何か提案を通したい時に、周囲のメンバーを巻き込みたいと思っても、みな自分の業務で忙しいなかで巻き込まれるのを嫌がるケースがあるかもしれません。こういう時はどうすればいいのでしょうか。鵜川:小さい範囲でまずはじめて、形にしてみることは有効だと思います。小さなものでもいいので実績や現物を作って見せることは大きなインパクトがあるので。人は言葉だけを聞いていてもピンと来ないものですが、実績や現物を見せられるとイメージが湧くので。
たとえば10人くらい仲間を作りたいけど、3人しか巻き込めなかったら、その3人でとりあえず小さく始めて、何らかの成果が出たら残りの7人に見せる。「こんなことができたんだけど、一緒にやりませんか?」というように説得すれば、参加したいという人はだんだん増えていくはずです。多数派になればしめたもので、「あそこに乗っからないと」という空気ができていくと思います。
――温めているアイデアがあっても「みな忙しそうだから」と提案することをためらっている人にメッセージをいただきたいです。