禁断過ぎる“近親相姦&近親不倫”全篇ヤリっぱなしのR-18映画『火口のふたり』 (2/2ページ)

まいじつ

設定的には「準・近親相姦&準・不倫」のアンチモラルだし、あられもない姿の連続で、後半は意外な〝天変地異〟まで用意されている一筋縄ではいかない、凄絶でエロス極まる話だが、モラルも天変地異も気にしない諦念、諦観の果てに訪れる爽快感は特上だ。白石一文の原作も素晴らしいが、ドンピシャの生身の俳優が演じて、血肉が注がれるサマは感動的ですらある。それほどに瀧内公美、柄本佑との相性の良さは最高。いわゆる〝肌が合う〟ってヤツ。この2人のカラミをいつまでも見ていたい、とすら思うね。

なまじ再会したら、もうスパークするしかない男女の肌感覚が2人の肉体からほとばしる。背の高い同士だけに濃密なカラミはド迫力! 荒井晴彦監督は、男女の話になると実に巧みだ。結局、迷える男を女が導く、というわけか。〝人類最後を迎えても男女はこうありたい〟としみじみ思わせるヒロイン直子=瀧内公美は、もはや「観音様」の領域ではないか。淫猥にして崇高なお話である。

【画像】

Galina Tcivina / Shutterstock

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