マンデラ効果とは何か?不特定多数が「偽の記憶」を真実だと思い込んでしまう集団的な誤解 (4/5ページ)

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image credit:Pixabay

・親しみのない事柄を省略してしまうスキーマによる認知の歪み

 だがマンデラ効果については、多くの事例が「スキーマ動因エラー(schema driven error)」によるものだろう。

 「スキーマ」とは、認知心理学の先駆者の一人であるフレデリック・バートレットが提唱した概念で、知識や経験の集合体のことだ。それは物事の理解を楽にするのだが、同時に歪みをも作り出す。

 バートレットは「幽霊の戦争」というカナダに伝わる伝承を被験者に読み聞かせるという実験を行なった。すると被験者はあまり親しみのない事柄については省略し、情報をもっと理解しやすいものに変えることに気がついた。

 このプロセスは「意味の後の努力(effort after meaning)」と呼ばれるもので、現実の状況でも起きている。

 例えば、心理学者の研究室の中にあるものを思い出してもらう実験では、大抵は記憶されているもの(本棚など)とほとんど無視されてしまうもの(ピクニックのバスケットなど)があることがわかっている。

 また被験者に記憶の中の時計を描いてもらうと、ローマ数字の 4 の部分が IIII ではなく IV と描かれる傾向にあるが、これもスキーマによる認知の歪みだ(時計では見栄えがいいために IIII と書かれていることが多い)。
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