カラスは道具を使いこなすだけじゃない。道具を使うのを楽しんでいる(米研究) (2/4ページ)
「非常に知能の高い動物であっても、私たちはそれを機械のように見てしまいます。私たちに感情があるように、動物だって感情的な反応を見せるし、気分だってあることは明らかです。」

・カラスにも達成感がある
そうした感情のひとつが達成感というものだ。
「道具を使う力が進化した理由として考えられるひとつの答えは、カラスがものをつまみ上げ、それを蓄えることです。実験をするとわかりますが、カラスは実験器具を掴むのが大好きで、それを手の届かない高いところに隠そうとします。」
ひとたびカラスが道具を使うようになると、それで彼らはそれで良い気分になった。だから、さらに使い続け、改良し、また新しい道具を作るという行動が促された。まさしく、好きこそ物の上手なれ、だ。
「おそらくカラスは複雑な行動でエサを取れたからという理由だけでなく、そのプロセス自体が楽しかったために、その行動が強化されたのでしょう。人間をはじめとする霊長類と同じですね。」

・真ん中の箱にご褒美は入っているか?
道具を使ったときのカラスの気分を理解するために、マッコイ氏はある実験を考案した。
それはコップに半分ほど水を入れ、それを見た人が半分”しかない"と思うか、半分”もある"と思うかで楽観性の度合いを調べる心理テストに少し似ている。
まずカラスを訓練して、小さな箱がテーブルの左端に置かれた場合は、大きなご褒美(肉3つ)が入っている、右側に置かれた場合は、小さなご褒美(カスのような肉)が入っているということを教えた。