皮膚を剥ぎ取り晒し首にしてゴミ箱へ。頭蓋骨から判明したインカ帝国の恐怖政治(チリ) (3/4ページ)
村人への見せしめとするためだ。
また、こすったような痕は、晒し首にする前に皮膚を剥ぎ取られた印だという。おそらくは、見た目をいっそうおぞましいものにするためだろう。
4つの頭蓋骨のうち、3つは若い女性、1つは子供のものだ。骨の密度から判断すると、全員が栄養失調の状態にあったことがうかがえるそうだ。
ガリード氏の話では、
村のリーダーを狙ったわけではないようだ。その理由は、おそらく健康で若い男性は、労働者や兵士、あるいは税金を取り立てる対象として、帝国にとって利用価値があったからではないか
とのこと。

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・イグレシア・コロラダの統治に問題が生じていたインカ帝国の事情
しかし、この恐怖で支配するやり方は帝国の全土で行われていたわけではなく、この村だけのものであるようだ。
それはイグレシア・コロラダの抵抗がとりわけ激しかったという理由からだけではなく、もしかしたら実務上の理由もあったかもしれない。
というのも、この村はインカ帝国の首都クスコから遠く、世界一乾燥したアタカマ砂漠にあるのだ。
帝国としては、そのような過酷な気候で、しかも地理にも不案内な辺境のイグレシア・コロラダに、そう簡単に人的・物的リソースを投入できなかっただろう。
そのために村の統治に問題が生じていたのかもしれない。
一方、気骨ある村の住人は、当然ながら厳しい環境を生きる知恵を持っている。そのために侵略者に対して有利な立場に立つことができた。
村人は大人しく従おうとしないというのに、まともな対策を行うことも困難。そこでインカ帝国は、少々強引なやり方に出るよりなく、頭蓋骨を見せしめとして晒したと見られている。