皮膚を剥ぎ取り晒し首にしてゴミ箱へ。頭蓋骨から判明したインカ帝国の恐怖政治(チリ) (1/4ページ)

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皮膚を剥ぎ取り晒し首にしてゴミ箱へ。頭蓋骨から判明したインカ帝国の恐怖政治(チリ)
皮膚を剥ぎ取り晒し首にしてゴミ箱へ。頭蓋骨から判明したインカ帝国の恐怖政治(チリ)

image credit:Pixabay

 チリ・アンデス山脈の麓にある古代インカの村、イグレシア・コロラダの遺跡はどこかおかしかった。

 かつてのゴミ捨て場に残されていた残飯やら土器の破片やらに紛れて、4つの頭蓋骨が発見されたのだが、体がない。埋葬された様子も、あの世へ持っていく装飾品の類もない。ただ頭蓋骨だけが発見されたのだ。

 一体なぜ、そんなところに?

 それらが発見されたのは2003年のこと。以来、考古学者は謎めいた頭蓋骨に首を傾げてきた。

 だが、このほどチリの国立自然史博物館の研究者が新しい仮説を提唱している。それは住人への見せしめとする晒し首で、インカ帝国の恐怖政治を示すものだというのだ。
・南アメリカ動乱の時代にゆっくりと拡大しつつあったインカ帝国

 1400年代後半から1500年代前半まで、南アメリカの大半は動乱の時代だった。

 アンデスの渓谷の各地には昔から文明が存在したが、インカはほとんどの間孤立していた、と研究共著者のフランシスコ・ガリード氏は話す。

 だがその時代、インカ帝国はアンデス全土にゆっくりとその版図を拡大しつつあった。

 おそらく特に抵抗することもなくインカ帝国に恭順した文明もあった。が、インカ帝国に併呑されることを潔しとせず、頑なに抵抗した文明もあった。
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