勇壮なパフォーマンスに感激!岩手県の伝統芸能「しし踊り」に『遠野物語』の世界を堪能 (4/5ページ)

Japaaan

しし頭。アップで見るとかなりの迫力。遠野市立博物館にて。

伝承の起源は不明ですが、その姿に豊かな実りと子孫の幸福と繁栄を願う人々の願いが凝縮され、守り継がれてきたことが察せられます。

角の間に取りつけられたオブジェは建物(タテモノ)と呼ばれ、地域によって家紋(神社や伊達藩、南部藩など)や花鳥風月、地名などが多彩にデザインされています。

しし頭の素材は軽くて丈夫な桐材をメインに、折れやすい角は少し重いけど杉材、力のかからない部分はベニヤ板や紙で作るなど、時代によって改善の創意工夫も見られます。

素晴らしい躍動感。ちなみに、ちぎれ落ちたカンナガラは無病息災のお守りになるそうです。

また、腰差しから背中にのびた山鳥の尾羽は太陽を象徴し、たてがみのカンナガラは文字通り材木(ドロノキ)を鉋で削ったもので、踊り狂うししの動きに合わせて優雅になびきます。

幸運にもしし踊りを眼にする機会があったら、しし達のパフォーマンスはもちろん、こうした細かな造作にも注目することで、より有意義で楽しい体験となるでしょう。

終わりに

現在、遠野では16の保存会がしし踊りを伝承していますが、どの地域の演舞にもそれぞれの技や誇り、そして郷土に対する愛情が感じられます。

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