連続芥川賞候補 古市憲寿が「小説」を書く理由 (3/3ページ)
――聞いたりしないんですか?
古市:きちんとした形では聞きませんが、食事中に小説家の方がぽろっともらした一言が、作品作りのヒントになったことはあります。
――最後になりますが、今後の執筆についての意気込みをお聞かせ願えればと思います。古市:意気込まなきゃ書けないようなものは書きたくないので(笑)、書きたいものを書くというのを基本に、新しい作品を作っていければと思っています。
――読者の需要についても考えているんですか?古市:テーマは自分が気乗りしたものしか書けないですが、少なくとも読みやすさはすごく意識しますね。自分でも英訳できるくらいの、シンプルな日本語を書こうと思っています。物語は、人類が極貧だった時代から存在していました。それくらい人々にとってはなくてはならないもの。自分の書きたいものと、誰かにとってなくてはならないものが重なればいいなと思っています。
(新刊JP編集部・山田洋介)