もうすぐラグビーワールドカップ!京都の「下鴨神社」がラグビーの聖地と呼ばれる理由

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もうすぐラグビーワールドカップ!京都の「下鴨神社」がラグビーの聖地と呼ばれる理由

9/20に開幕するラグビーワールドカップ。あまり競技になじみの無い方もいることでしょう。ところで、あの有名な京都の「下鴨神社」が、実はラグビーに大変ゆかりのある場所だと知っていましたか?

魂は玉に通じる

下鴨神社、正式には「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」神社と呼びますが、敷地内の糺の森(ただすのもり)馬場付近には「日本蹴球の地」という石碑と、「雑太社(さわたしゃ)」が建っています。

雑太社の御祭神は「神魂命(かんたまのみこと)」と言います。そのお名前から「魂は玉に通じる」として球技上達の御利益があるといわれ、毎年1月4日には蹴鞠初めが行われています。

そんな雑太社のある糺の森馬場で、明治43(1910)年、関西で初めて日本人同士によるラグビーの練習や試合が行われました。

東京の慶応義塾で設立された最初の蹴球部(ラグビー部)。その慶応義塾の学生を呼んで、ラグビーの練習をしたのが現・京都大学(当時「旧制第三高等学校」)の学生たち。旧制第三高等学校は2番目に蹴球部を結成した大学となりました。

そして京都大学ラグビー部のOBたちによって「第一蹴の地」石碑が昭和44(1969)年に建立されると、ラグビーの聖地としての存在色濃くなり、今ではたくさんのラガーマンが必勝祈願に訪れています。

ラグビー代表ユニフォームをイメージした御守りや、 楕円形の球を象った絵馬が可愛い。

ちなみにラグビーは手でボールを扱うイメージが強く、蹴鞠とはあまり関係がないんじゃ・・・と思われる方もいると思いますが、そもそもラグビーはフットボールという「相手陣地にボールを蹴り込む」広義のスポーツから派生した一種。

ラグビーは、イギリスのパブリックスクールのラグビー校でフットボールの試合中に、ウィリアム・ウェッブ・エリスという少年がボールを手で持って走り始めたのがきっかけと言われています。

日本人に競技として初めて教授されたのは明治32(1899)年。慶應義塾大学に赴任してきたイギリス人英語教師のE・Bクラーク氏、英国留学から帰った田中銀之助という人物の力を借りて慶應義塾の学生に教えたのが始まりとされています。

しかし既に横浜では1866年に外国人による「横浜フットボールクラブ」が発足しており、外国人同士が試合をしている様子を庶民が見学している図版が残っています。

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