デートもエッチもする「曖昧な関係」。実はあなたが「彼と付き合う気がない」のかも?
もうこれは何度でも何度でも口を酸っぱくして言いたいことなんですけどね、
「ハッキリと付き合おうとは言われていないのですが、デートにも行くし、家にも行くし、エッチもする関係の人がいるのですが、これは付き合っていると言えるのでしょうか?なかなか告白してくれない男性の心理とはなんでしょうか?」
という質問が来るたびに思うのです。
本人に聞きなさい、と。
こういう厳しい(?)ことをいうと、大抵「本人に聞けないから困ってるんです!」という反論をいただきます。
しかしそれでも僕(および恋愛のアドバイザーたち)が『本人に聞け』と言うのは、まさにその「本人に聞けていないこと」が問題だからにほかならないのです。
そもそもなぜあなたは彼に本音を聞くことができないのでしょうか?
・下手なことを聞いて彼の機嫌を損ねたらどうしよう・実は本気で付き合う気が無かったと知るのが怖い・自分が都合のいい女だったと認めたくない
といろんな理由があると考えられますが、究極的には自分にとって都合の悪い現実を突きつけられる可能性から目を背けたい、という理由に収束されます。
それによって本当は聞かなくてはいけないことを先延ばしにして、現在のぼんやりとした関係を続け、ぬるま湯に浸かることを選択し続けてしまうわけです。
今すぐ聞かなくてもいいけど、どっかでは聞かなくてはいけないことを聞かないままにする、という行為は夏休みの宿題をギリギリで手をつける人の特徴です。
夏休みの宿題は、9/1という期限がハッキリしているので、そういう人でも宿題を終わらせることができますが、恋愛の期限はいきなり訪れます。
自分の感情の爆発、彼からの別れの宣告、など恋の終わりは、夏休みの宿題のように事前に期限を教えてくれません。(だからこそ先延ばしにできてしまう)
ですから、恋愛のことだけに限らず「やるべきことを先延ばしにする人」というのは、いつでも人生に振り回されているのです。
仮に彼に本音を聞かないまま、結婚できたとしましょう。(そういう人も実際にいるでしょう)
しかし、結婚した後が悲惨です。そのさきは不倫かセックスレスか、はたまた家庭内別居か、いずれにしても不幸しか用意されていないのです。
男女の関係を問わず、誰かと「付き合う」ということは、イコールお互いの本音を聞き合うことにほかなりません。
それは何でもかんでも洗いざらい開示するということではなく、二人の関係性を築いていく上で聞かなくてはいけないことをしっかり聞いていく、ということです。
「デートにも行くし、家にも行くし、エッチもする」だけが恋人との人間関係ではありません。むしろそれは枝葉末節の部分。
二人の関係の土台を支える根っこの部分は、「これ聞きにくいなぁ」と思うことを聞いていくことでしか築かれないのです。
もしあなたが今、「私たち付き合ってるの?」という不安を抱えていたとしたら、あなたがまだ彼と真剣に付き合う気がないということの証明です。
ただ、それを叱責したいわけではなく、「真剣に付き合う気がない」という自分の気持ちに気づくことが重要だ、ということなのです。
「あ、わたしは彼と真剣に付き合う気がないのか。だったらこのままボンヤリした関係のままでもいいや」と思うならそれもそれで良し、です。
そうではなく、あなたが本気で彼とのお付き合いを考えているなら、その第一歩として「自分が聞きたいことをちゃんと聞く」という行動を取らなくてはいけません。
その行動を取るまでは、彼との付き合いは始まってすらいないのです。(川口美樹/ライター)
(ハウコレ編集部)