佐々木朗希と奥川恭伸「巨人軍ドラフト戦略」すっぱ抜き (3/3ページ)

日刊大衆

あれほどスター性のある選手を、球界の盟主である巨人が取りに行かないワケがないですよ」(前同)

 さらに、巨人首脳陣の考えを踏まえ、こう語る。「ポテンシャルの高さでは、佐々木に軍配が上がります。190センチの長身から投げ下ろす、最速163キロのストレートは魅力的です。だが、体ができていて、即戦力のローテーション投手と考えるならば、奥川。佐々木はU-18の壮行試合でも、血マメができて1回しか投げられなかった。プロの厳しい世界でやっていけるかどうかは未知数と考えると、奥川に傾くのでは」(同)

 一方で、巨人のドラフト史で忘れてはいけない出来事がある。1992年、当時、怪物といわれた星稜の松井秀喜を獲得したときのことだ。翌年から巨人監督に復帰するミスターは、それまで1位指名は即戦力の社会人投手と決まっていた球団方針を覆し、松井を指名。甲子園で5打席連続敬遠され、2回戦敗退で終わった松井の才能とスター性に惚れ込み、ミスター自ら、当たりくじを引いたのだ。「投手の佐々木と野手の松井を一概には比べられないですが、甲子園での活躍は見られなかったものの、他の選手にはない華々しさを持っているという点で2人は似ている。佐々木はスーパースターを好む長嶋さん、そして巨人が好きなタイプであるのは間違いない」(前出のデスク)

 最後の決め手となるのは何か。「“別次元の才能”と評価される2人ですから、どちらを指名するか、巨人も最後まで悩むのではと思います。最終的な鍵を握っているのが、ミスターのDNAを継いだ原監督という点にも注目ですね」(前同)

 巨人軍OBで野球評論家の黒江透修氏は、期待を込めて語る。「なんと言っても、160キロを投げるあの能力は魅力です。巨人で投げる佐々木を見たいですね」

 運命の日は10月17日。揺れる盟主の選択は――。

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