長谷川ヨシテル「織田信長は謙虚、戦国武将でポンコツは…」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔前編〕 (2/3ページ)
たとえば、信長は“比叡山を焼き討ち”したことでも有名ですが、実際は何度も何度も比叡山に対して“仲良くしませんか?”といった交渉を重ねていて、できるだけ争いを避けようとしていたことが分かっているんです」
ゆま「すごく、いい人じゃないですか」
長谷川「そうなんです。ただ、比叡山側が突っぱね続けたので、結果的に焼き討ちという形になったんですね。でも、寺を焼くなんてことは戦国時代、当たり前のようにあったこと。何も信長だけがヒドイというわけでもないんです」
ゆま「でも、私のうろ覚えの知識では、信長は古い体制を壊して、天下統一しようとしたんでしょ?」
長谷川「それに関しても、違うことが分かっているんです。当時の朝廷はとにかくお金がなくて、代々伝わる天皇家の行事などもできないほどだったんです。信長は、そういう日本の古いしきたりは大事だと考えて、朝廷に多額のお金を出していたんです」
ゆま「へぇ~」
長谷川「あれ? ちょっと難しかったかな」
ゆま「そんなことないけど、歴史って現代になっても、いろいろと変わるところがあるんだなぁって」
■いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府ではない?
長谷川「まさにその通りで、歴史は昔のことなのに、どんどん情報がアップデートされていくんです。代表的なのが、鎌倉幕府ですよね」
ゆま「いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府ですね!」
長谷川「それはもう完全に古くて、今の教科書ではいい箱(1185年)作ろう鎌倉幕府になっています」
ゆま「ええ!? 私が唯一、覚えている歴史の知識も、すでに変わっていたの?」
長谷川「難しいんですよね。幕府ができた時期って。恋人関係と同じですよ。いつからつきあったのか、けっこう曖昧じゃないですか」
ゆま「確かに。いつ、正式につきあったのか、分からないときがある」
長谷川「それと一緒ですよ、幕府も(笑)」
ゆま「なるほど~。