工藤静香のビキニ写真が「時代錯誤」を象徴? 「細い=美しい」の認識が変わってきたワケ (1/2ページ)

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工藤静香のビキニ写真が「時代錯誤」を象徴? 「細い=美しい」の認識が変わってきたワケ

 8月27日、「40代最後の夏という事で」と工藤静香がインスタグラムにアップした水着姿の写真に反響が集まった。紐ビキニの工藤が海に向かう姿を斜め後ろから撮影しており、撮影角度が細身の工藤をより細く見せている。「50代最後の夏写真は水着は無理だし 笑」と自虐したが、ファンからは「40代とは思えない」、「スタイル最高」、「さすが」とほめたたえるコメントが集まった。

 しかし、ネット上の掲示板には「ただの棒」、「色気もヘルシーさも無い」、「胸もお尻も貧相」、「細い=スタイルが良いはおかしい」と手厳しい声も見られた。女性のプロポーションが単なる細身から健康な肉体美へとの嗜好が移り変わる現代、工藤の肢体は受け入れられていないようだ。

 ダイエット大国日本の女性たちは、本来痩せていることとプロポーションの良さを取り違える傾向にあった。農林水産省は厚生労働省発表の「平成16年国民健康・栄養調査」を基に、若い女性の間での過度の痩せを報告し、外見を意識した強いダイエット思考がその理由と指摘する。

 また、同省はキリンビールのお酒と生活文化研究所が平成18年に全国20歳以上の女性を対象に行った調査「ダイエットに関する女性の意識調査について」の結果を分析し、その65%は自分が太っていると考えているが、実際はそのうち84%が低体重か普通体重だと報告した。ダイエット食品を4人に1人が利用していることなどから、女性の間では”痩せている方がおしゃれ”という概念が強いと分析した。当時資生堂のANESSAのCMで大ブレイクした“エビちゃん“こと蛯原友里ら、スレンダーで筋肉のない直線的な体型は、この時代の若い女性の嗜好を象徴している。

 しかしその概念に変化が現れた。昨年ORICON NEWSが10代から50代の女性を対象に調査し「第三回 女性が選ぶ“理想のボディ”ランキング」を発表。上位に選ばれたのは菜々緒、深田恭子、長澤まさみ、米倉涼子だった。彼女たちの共通点は単なる痩せ型ではなく、出るところは出て絞まるところは締まる、適度に鍛えられた健康的なボディラインだ。

 欧米でもビヨンセやキム・カーダシアンの筋トレボディが、ハイソな女性たちの憧れだ。

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