電力自由化で損しない「一番安い電気代」指南!

日刊大衆

写真はイメージです
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 CMでたびたび目にするものの、いまひとつよく分からない。そんなあなたに「得する切り替えのツボ」教えます!

 ムダなお金は1円だって払いたくない――。ならば、今すぐ見直すべきは「電気料金」だろう。電気と言えば、3大ライフラインの1つで、生活に必要不可欠なもの。その値段が“電力自由化”により、大きく変わってくるのだ。2016年4月に電力の小売全面自由化がスタート。現在まで、すでに多くの事業者が電力市場に参入している。「それまでは、住んでいる地域によって契約できる電力会社が決められていましたが、今はその地域に供給を行うすべての電力会社から、好きなところを選んで契約できるようになっています」(エネルギー専門誌記者・木舟辰平氏)

 当然、新電力会社のほとんどが従来の大手電力会社よりも、安い料金プランを提供している。「各社、電気調達の工夫や、本業との相乗効果などで低価格化を実現しています。もちろん、電気の質は同じですし、インフラも既存のものを使用するため、供給が不安定になることもありません」(情報誌ライター)

 だが、自由化から3年がたった現在でも、新電力に切り替えた世帯は、全体の20%にも満たないという。「500社以上が参入しており、選択肢は非常に多い。知識として知ってはいても、“分かりにくい”“面倒くさい”といった人がほとんどでしょう。しかし、切り替えるだけで電気代が安くなり、デメリットもほとんどないわけですから、見直す価値は十分にあるはずです」(前同)

 では、どうやって新電力会社を選べばいいのか?  最もお手軽なのは、「電気料金比較サイト」を活用することだ。「自分の現住所や家族構成、電気使用状況を打ち込むだけで、オススメの電力会社をリストアップ。細かい条件も入れられるので、検討するのに最適です」(同)

 このような比較サイトは現在、多数の会社が運営している。そこで今回、本誌は実際に比較サイトを利用して、地域ごとに安い電力会社をランキング化してみた。すると、驚くことに、最大で年間約5万円もお得になるケースまであったのだ。これは確かに、切り替えを検討しない手はない。ただし、今回は標準的な家庭の電力使用量を基に試算したが、「家庭によって、家族構成や生活環境、電気の使用状況はまちまち。当然、最適な電力会社も変わってきます」(同)

 ぜひ、それぞれの家庭のデータで、電力比較することをオススメする。

■他のサービスとの連動も

 だが、ここで注意が必要なのは、実は“安さ”だけに目を奪われてもいけないということ。「電力会社によっては年間契約の縛りが発生したり、加入の条件があったりする。人によってはデメリットになる場合も……」(同)

 さらに、今回のランキングでは、純粋な電気料金だけで比較したが、電力会社の中には、他のサービスとの連動をウリにしているところも非常に多い。

「東京ガスや大阪ガスなどのガス業者や、エネオスや昭和シェル石油などの石油・エネルギー関係、ソフトバンクでんきやauでんきなどの通信関係など、幅広い事業者がサービスを展開しています」

 こう語るのは、電気比較サイト『エネチェンジ』広報担当の中田都季子氏。つまり、料金の安さ以外に、自分の生活にメリットをもたらす電力会社が他に存在する可能性もあるのだ。そこで、選び方のコツを聞いてみた。

「たとえば、大手携帯電話会社なら電話料金とのセット割引、ネット通販最大手の『楽天でんき』なら、電気料金で楽天スーパーポイントがたまるなどの特典が得られます。このように、電気以外によく使うものとまとめることで、お得度はアップします。請求先が1つになり、家計の把握が楽になるというメリットもありますね」(中田氏)

 もちろんガス会社ならガスが、石油会社ならば石油やガソリンが安くなる。そんな生活面でのメリットも加味したほうがよいだろう。

■基本料金0円の電力会社も検討

 “もっと分かりやすいプランはないのか”という人には、最近増えている「基本料金0円」の電力会社も検討してほしい。電気料金は、契約アンペア数による「基本料金」と、使用分の「電力量料金」、そして「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の3つで成り立っている。そのうち、基本料金がなくなるプランがあるのだ。「その分、電力量料金は少し割高になりますが、それでも多くの世帯で電気代が安くなるはず」(前同)

 余談になるが、子どもが巣立って4人家族から2人暮らしになっても、4人当時と変わらぬ40A契約のままで、高い基本料金を払い続けているケースは少なくないそうだ。「40Aを30Aに1つ下げるだけで、基本料金は安くなる。現在の契約内容をしっかり把握することも、電気代を安くあげるためのポイントとなります」(同)

■切り替えるときの手順は?

 では、検討を重ねて実際に電力会社を切り替えるとき、どんな手順で進めればいいのだろう。「切り替えは、新旧契約会社のどちらにも連絡や訪問が必要な携帯電話のキャリア変更と比べると、とても簡単。新しく契約したい電力会社に連絡して、手続きをするだけです」(同)

 その際には、現在契約中のデータが3つ必要になる。「契約者の名義」と「供給地点番号」「お客さま番号」だ。これは電気の検針票にすべて記載されている。

「ご家庭のメーターが、国策として20年代早期に全世帯導入を進めているスマートメーターに交換されていれば、2~3日後には切り替えが完了します」(同)

 スマートメーターへの交換がまだでも、切り替えの申し込みをすることで優先的に交換してもらえ、立ち合いも不要。国策だけに、もちろん費用は無料だ。申し込みから1か月以内には切り替えが終了するという。

■加入プランに要注意

 だが、電力切り替えにあたっては、気をつけてほしいポイントもある。「ネットには、電気代が安くなるといわれて新電力に切り替えたら、逆に高くなったという口コミも散見されます。考えられるのは、加入プラン選びの間違い。夜間の電気代が安く、昼間は高いプランを選んだのに、むしろ昼間に電気をたくさん消費するようになってしまったという場合は、当然、電気代は上がってしまいますからね」(ジャーナリスト)

 さらに、多数の事業者の中には、ヤバい会社も紛れ込んでいるようだ。強引なゴリ押し営業によって契約させられてしまったという報告例も増えているという。

「口のうまさと勢いに負け、よく理解しないまま、複雑なプランにお年寄りが契約してしまうケースです。国民生活センターにこの手の相談、問い合わせが急増しているといいます」(前同)

 では、そうした悪質な事業者の餌食にならないために、どうしたらいいのか?

「絶対にダメなのは、電話営業をかけてきた人に『供給地点番号』を教えてしまうこと。これは“電気の住所”ともいわれ、個人情報と紐づけされたものなのです。しかも、この番号さえあれば、第三者が勝手に契約を結べてしまう可能性もあります。しつこく強引な営業電話をかけてくる事業者の狙いも、おそらくそのあたり。注意が必要です」(中田氏)

 もちろん、まっとうな電力会社のほうが多いことは言うまでもない。きっちり切り替えて得しよう!

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