超話題“タブー上等”昼ドラ『やすらぎの刻~道』Pが語る現場裏話!【後編】 (3/7ページ)

日刊大衆

 倉本先生は1人で書いているわけですし、これは“ひとつのドラマ”なので。スタッフも同じで、ひとつスタジオの中で左右に「時代劇」と「現代劇」のセットが建てて撮影している状況ですね。

 なぜこのドラマが『郷』と『道』の2つなければいけないのかというと、これらをあわせてひとつのドラマだから。そこに大きな意味があると思っています。

――もう、脚本は最終話まで上がっているんですか?

 はい。クランクインの前には全部上がっていました。

――今後、『郷』と『道』は、さらにクロスオーバーしていくのでしょうか。

 そうですね。最後まで、1年間おつき合いいただくと、なぜこのドラマに劇中劇『道』が必要だったのかが、分かっていただけるんじゃないかと思います。

■若い人に見てほしいと思いながら作っている

――『道』では、激動の昭和史をたどりながら、「戦争」というものを真正面から取り上げていますね。

『やすらぎの郷』を始める際には、倉本先生から「お年寄りが見やすい時間帯に、お年寄りが求めるドラマがない」という声を受けて“シルバータイム”と銘打っていました。

 でも、倉本先生もそうだと思うんですが、クリエイターって、お年寄りだけに届けようと思って作ってはいなくて、我々はこのドラマを、本当は若い人にも見てもらいたいと思いながら作っているんです。

 その気持ちは、本作『やすらぎの刻~道』では、さらに強まっていると思います。

――ちょうど、8月には、根来家の人々が、戦争によって引き起こされた悲劇に巻き込まれていくエピソードが続きました。

 数年前から、終戦特番などのドラマでは視聴率がとれなくなってきていて、戦争を描くドラマ自体が少なくなってきた。もちろん、ドキュメンタリーや報道番組など、いろんな形で語り継いでいくのでしょうが、我々はドラマの担い手として、それでいいのかという想いが強くあったんです。

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