人の死体は死後1年以上経っても動くことが死体農場の研究で明らかに(オーストラリア研究) (2/3ページ)

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・17か月経っても死体の腕が動いていた

 この研究に携わっている科学者アリソン・ウィルソン氏は、米メディアに次のように話している。

体の横にあった腕が体に近付いて、その後体の両脇に広がるように伸びました。片腕は体から離れて、また体にくっつくように戻ってくるのも確認できました。

 研究者らは、この動きは死体が分解される初期から中期の段階で、体内にガスが蓄積することにより起こる現象だと捉えている。

 しかし初期段階だけでなく、17か月経っても同様の動きを死体が見せたことには、研究者らにとっても驚くべきことだったようだ。

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image credit:Alyson Wilson/abc.net.au

 ウィルソン氏は、こうした死体の動きは、体の靭帯が乾燥するにつれて収縮した結果である可能性があることを示唆している。


・死体の動きと分解率を深めることの重要性

 今回の研究で監督を務めた法医学人類学者および犯罪学者のザンテ・マレット博士は、死体の動きが著しいことに驚きを露わにしながらも、「これらの観察は、潜在的な重要性を持っていることが再確認できた」と述べている。

 死体の動きと分解率を深めることで、警察の犯罪捜査において死亡時間をより正確に割り出すことや、死因の特定に役立つからだ。

 犯罪を早期解決するために最も重要なのは、犯罪現場での分析においてミスをしないことである。
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